#9 透明マントでかくれんぼ
いつものように3人は冷蔵庫の中で
お話しをしていました
ハム 「昨日はもう少しのところでショップを逃してしまった」
ゼリー「私少しかじられちゃった」
トマト「そういえば この黒マントを落としていったぞ」
慌てた黒にんにくのショップは
自分の黒マントをうっかり忘れていったのでした
ハム 「そんなの捨てちゃえよ」
ゼリー「そうよ、気持ち悪いわ」
トマトは黒マントをジロジロ見ながら
おもむろにマントをかぶりました
ハム 「あ、トマトが消えた!!」
ゼリー「え?なんで?」
なんと、黒にんにくの黒マントは
透明になるマントだったのです!
トマト「そうか!これで姿を隠して家に忍びこみ ドロボーをしていたんだな」
トマトはマントを脱ぎながら言いました。
ゼリー「じゃあ、きっとこのマントを取り返しに来るに違いないわ!」
するとそこへ
「かくれんぼしましょ」
とキウイくんたち野菜室から遊びに来ました
リンゴちゃんとミカンちゃんもいます
ハム 「いいね! やろうやろう!」
キウイ「それじゃ 鬼はイクラちゃんね!」
イクラちゃんが10を数えはじめると
みんなは一目散に隠れに行きました
ハム 「そうだ!これを使ってかくれよう!」
ゼリー「そんなの、ずるいわよ!」
ハム 「いいから いいから」
ハムは黒マントをかぶるとどこかへ消えてしまいました
イクラちゃんは大家族の兄弟です
みんなであちこち探すことができます
かくれんぼの鬼をやらせたら右にでるものはいません
しばらくすると
みんな見つかってしまいました
しかし ハムだけはまだ見つかっていません
キウイ「えー!透明マント!?」
リンゴ「なにそれ!ずるーい!」
ミカン「見つけられるわけないじゃない!」
さすがのイクラちゃんずも探せません
トマト「僕にいい考えがある!」
そういうとトマトはどこからともなく
ケーキを持ってきたのです。
トマト「さあ、みんなでケーキを食べよう!」
ゼリー「あーおいしー」
みんなで美味しそうに食べています
その時です
ハム 「ずるーい!僕も食べる!」
そういってハムが急に姿を現しました
イクラ「ハム見つけたー!」
ハム 「あっ しまった!」
つづく
©️下唇マルオ