ハムとゼリーとトマト

子供の寝かしつけ創作ばなし ©下唇マルオ

#8 怪盗 黒にんにくのショップ現る!

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ある日の夜

いつものように3人は

冷蔵庫の中でくつろいでいました

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すると突然

ひらりと手紙が舞い込んできました

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その手紙に書かれていたのは

なんと

怪盗 黒にんにくのショップからの

犯行予告だったのです

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ハム 「大変だ! 黒にんにくのショップが来るぞ!」

トマト「ヨーグルトちゃんがさらわれる!」

ゼリー「どうしよ⁉ どうしよ⁉」

「エーン こわいよ~」

ヨーグルトちゃんは泣いています

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「見つからないようにかくれるわ」

ヨーグルトちゃんは言いました

ハム 「そんなの すぐ見つかっちゃうよ」

トマト「うーん 何かいい方法はないかなぁ」

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「そうだ! ぼくが上の段で待ちかまえて

 やつが来たら飛び降りて捕まえてやろう!」

ハムがはりきって言いました

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「そんなのうまくいかないわよっ

 私が杏仁豆腐になってショップをだますわ

 驚いたスキにハムが捕まえてちょうだい」

ゼリーが考えました

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「それじゃあゼリーが食べられるじゃないか!

 ぼくがスプーンにひもをつけて怪盗ショップをおびきよせるよ

 そのスキにハムが捕まえてくれ!」

トマトが言いました

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そしてついに

犯行予告時間の9:00になりました

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冷蔵庫のドアが開き

怪盗 黒にんにくのショップが現れました

サングラスに黒いマント そして赤い蝶ネクタイをしています

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「ガハハ

 あんなところで寝ているではないか⁉

 手紙届いてないのかな?

 オレ様が来ること知らなかったのかな?

 まあいい!いただきた!」

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怪盗ショップがスプーンに手をのばすと

スプーンはひょいひょいと逃げました

「あれ?拾えない、、、

 おい!どこへ行く!待て!オレ様のスプーンめ!!」

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「プンプン!もう怒っちゃうもんねー

 スプーンいらない!手で食べちゃう」

と言って怪盗ショップはゼリーに向かって走ってきました!

 

「まずいっ失敗した!」

トマトが言いました

みんな青ざめています

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「いただきまーす!」

ショップはゼリーにかぶりつきました

「あれ?甘い これヨーグルト??」

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こんな味じゃなかったよなー?」

ショップが戸惑っているスキに

ハムは

「今がチャンスだ!」

ショップに向かって飛びかかりました

やった!捕まえた!

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「おまえが いつも悪いことばかりしている

 怪盗 黒にんにくのショップか!」

「捕まえたぞ!どうだ参ったか!」

黒にんにくは足をバタバタしています

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すると黒にんにくのショップは

「くらえ!にんにくオナラ爆弾!」

と言って3人へ向かって攻撃してきました

目と鼻がいたくなるくらいの強烈なオナラでした

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「お前たちが ハムとゼリーとトマトだな

 覚えておけ 次は負けないからな!」

そう言うとショップは逃げていってしまいました

「くそう 逃げられた」

「くさいオナラにやられた」

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でもひとまずヨーグルトちゃんは助かりました

めでたしめでたし

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あれ? 黒にんにくのマントがおちている

 

 

つづく

©下唇マルオ