#4 動物園に行く(ゾウの背中とジャンプ台)
動物園に着いたジョージ一家は
芝生にシート敷いて荷物を置くと
動物を見に行ってしまいました
トマト「よし もう大丈夫」
ゼリー「車が揺れて大変だったわ」
ちょっと気持ち悪そうにしています
ハム 「よし!僕らも動物園を探検にしに行こう!」
3人はお弁当のバスケットから飛び出しました
トマト「まずはゾウを見に行こう」
ハム 「いいね ゾウ大好き」
ゼリー「私わイヤよ 臭そうだもの」
そう言って3人はゾウの檻の方へ
駆けていきました
トマト「わぁー!なんて大きいんだ!」
ハム「そうだ、ゾウの背中に乗って遊ぼう!」
ゼリー「だめよ、危ないわよ」
ゼリーは2人を引き留めようとしましたが
ハムとトマトは「大丈夫 大丈夫」と言いながら
ゾウの檻に入っていきました
そして
ゾウのしっぽをジャンプして捕まえて
よいしょ、よいしょと よじ登っていきました
ゼリーは心配そうに見つめています
「ゾウに気づかれて踏みつぶされたら大変」
ハムとトマトはゾウのお尻にしがみつきながら
なんとか、かんとか背中に登り切りました
トマト「わーい!なんて高いんだ」
ハム 「ゼリーがあんなに小さく見えるよ」
トマト「おーい、ゼリーもおいでよー!」
ゼリーに向かって手を振りましたが
ゼリーは目をつぶっていて気が付いていませんでした
ハム 「なんかゾウの背中ってごつごつしてるね、でもしわくちゃだね」
トマト「皮膚が硬いんだな、だから僕たちが乗っていることにも気づかないのかな?」
ハム 「そうだ! ゾウの鼻をジャンプ台にして遊ぼう!」
トマト「いいね、どっちが遠くへ飛べるか競争だ!」
まず初めにトマトがいきます
トマト「見てろよ、あの水飲みプールまで飛んでみせる」
トマトはちょうどゾウが水を飲むタイミングに合わせて
ゾウの鼻の上をすべっていきました
そして見事に水飲みプールに飛び込みました
ハム 「なんだいトマト ただすべり降りただけじゃないか」
僕はプールと飛び越えてゼリーのところまで一気にジャンプだ!」
ハムはそう言うとゾウが鼻に含んだ水を体にかけるタイミングを見計らって
「いまだ!」といって勢いよく鼻の上をすべっていきました
その時です
タイミングが良すぎて
ゾウの鼻がちょうどスキーのジャンプ台のようになり
ハムはものすごい勢いで飛んで行ってしまいました
トマト「すごーい! ハムが飛んで行った!」
ゼリー「キャー! となりの檻まで飛んで行ったわ!」
となりはなんとカバの池だったのです
さあ大変 助けに行かなくては!
トマトとゼリーはあわててカバの池まで走っていきました
つづく
©下唇マルオ