#3 動物園に行く(でもどうやって?)
ハムとゼリーとトマトの3人は
いつものように冷蔵庫の中でお話しをしていました
するとリビングからジョージの声が聞こえてきました
「明日のお休みは動物園に行きたいな パパ」
トマト「動物園に行くってさ」
ハム 「よし一緒について行こう!」
ゼリー「どうやってついて行くのよ」
トマト「僕にいい考えがある」
次の朝 ジョージ一家が動物園へお出かけの準備をしています
「わーい 僕 ぞうに餌をあげたい!」
「ハハハ 迷子になるんじゃないぞジョージ」
「お昼は芝生でお弁当を食べましょうね」
なんだか楽しそうです
そしてトマトは冷蔵庫のドアの隙間から
その様子をじーっと見つめていました
ゼリー「何を見てるのトマト?」
ハム 「何やってんだよ 早く行こうぜ」
トマト「静かに タイミングを待ってるんだ」
お父さんとジョージは車へ向かいました
お母さんは家の戸締りをしています
おや テーブルの上にお昼のお弁当が入った
バスケットが忘れられています
トマト「みんな 今がチャンスだ」
そういうとトマトは冷蔵庫のドアを開けて
テーブルへ走りだしました
ハム「お、おい ちょっと待てよ」
ハムとゼリーも慌ててトマトの後に続きます
そしてトマトはバスケットの中に入りました
トマト「早く早く 2人ともこの中に入るんだ」
そうです 天才トマトのアイデアは
お弁当のバスケットに紛れて動物園までついて行こうとしたのです
「ママー早くー」ジョージがお母さんを呼んでいます
「はーい すぐ行くわー
あ、いけない 大事なお弁当を忘れるところだったわ」
そう言ってお母さんはバスケットをもって車に乗り込みました
つづく
©下唇マルオ