＃6 動物園に行く（シロクマのプール）

カバの恐怖から逃れた3人

体がカバのよだれでベトベトだあ

ばっちぃ　ばっちぃ

早くからだを洗いに行こう

どこかに水場はないかな？

3人はきょろきょろとあたりを見渡しました

ゼリー「私はあっちの水飲み場に行ってくる」

トマト「僕はあそこの水槽に行ってみる」

ハム　「僕はあっちの水槽に行ってみる」

トマトが入った水槽は

ペンギンのプールだったのです！

ビュンビュン凄い勢いでペンギンが飛んできます

トマトはペンギンのくちばしに突かれないように

じゃばじゃば泳いで必死に逃げました

水槽から出たら今度はひょこひょこペンギンが追いかけてきました

お客さんたちは盛り上がっています

餌のトマトが転がって　それをペンギンたちが追いかけているように見えたのです

それでもトマトは何とかペンギンから逃れたのでした

ハムが飛び込んだ水槽はなんとシロクマのプールだったのです

そうとも知らず体を洗っていると

ザブーンっと大きなシロクマが飛び込んできました

ハムは大パニック！

「わぁ　食べられるー！」

急いで水槽から上がります

しかし　シロクマも後からついてきます

「わぁあ　本当に食べられるー！！」

そしてもう一度プールに逃げ込みました

すると　またしてもシロクマもプールに飛び込んできました

いくらハムが逃げても　どこまでもついて来ます

２人の帰りが遅いと心配になり　ゼリーは様子を見に来ました

ちょうどそこへ　ヘトヘトになったトマトと会いました

ゼリー「トマト　大丈夫？」

トマト「うん　ペンギンの水槽に入っちゃってね

　　　　なんとか逃げてきたよ」

ゼリー「ハムはどこかしら？　あっちの水槽へ行ったわね」

 トマト「まずい　あそこはシロクマの水槽だ！」

ゼリーとトマトが駆けつけると

シロクマのプールでグルグル逃げ回っているハムを発見しました

ゼリー「キャー大変！　ハムが食べられるわ」

トマトはジーと様子を見ていると　あることに気が付きました

「ハム！聞こえるか！

　シロクマは同じ場所をくるくる回っているだけだ

　違う方向へ逃げればいいんだ！」

ハムはそれを聞くと逃げる方向を変えて　岩場に隠れました

シロクマは相変わらず同じ場所を歩き回っています

ハム　「ありがとうトマト　あー助かった」

そういってハムは何とか助かりました

もう３人ともヘトヘトに疲れました

ハム　「もう帰ろうか」

そういって3人はジョージのランチボックスの方へ戻っていきました

つづく

©下唇マルオ