#14 おかしオリンピック(1日目)
ハムとトマトは冷蔵庫の中で花札をしていました
トマト「ところでゼリーはどこへ行ったんだい?」
ハム 「知らないよぅ」
しばらくするとゼリーが興奮して帰ってきました
ゼリー「 ねえみんな聞いて!スナック星で
『おかしオリンピック』が開催されるってよ!」
トマト「 なにー!『おかしオリンピック』って
あの100年に一度しか開催されない伝説の大会か!
なのに案内がいつも急だから参加者が少ないんだ 」
ハム 「なんだよそれ! そんな大会やめちまえよ!」
ゼリー「ねえ行きましょうよ!優勝したら金星がもらえるわよ!」
ハム 「金だって!? よし行こう!」
そう言って3人はトマトが子供の頃に作った
宇宙船に乗ってスナック星に行きました
さあ会場に着きました
今まさに大会が始まろうとしています
ハム 「よし頑張って金星ゲットしようぜ」
気合たっぷりです
アナウンス:「始めの種目は〜『金平糖玉入れ』で〜す」
トマト「玉入れの玉がコンペイトウなんだな」
ハム 「なんだ 簡単じゃないか!」
ゼリー「ちょっと何あれ! かごの位置が高すぎるんじゃない?」
「よーいドン!」
トマト「わー 痛い」
ゼリー「コンペイトウのトゲトゲが怖いわよ」
ハム 「くそ かごが高すぎる 全然入らないじゃないか」
となりのチームを見ると
火星人チームは長い手足を使って
どんどん金平糖を入れているのでした
ゼリー「ズルい ズルいわ あんなのズルいわ」
トマト「火星人も金星が欲しくて必死だな」
アナウンス:「金平糖玉入れは火星人チームの圧勝です!」
「続いての競技は『トランプリン競争』です」
プリンの上を走ってゴールを目指します
プリンが潰れないように注意して走らなくてはいけません
トマト「あせっちゃダメだぞ
プリンをこわさないように ゆっくり進むんだ」
ゼリー「わかったわ!」
「よーいドン!」
なんと隣りのコースを走っているのは
黒にんにくチームではありませんか!?
ハム 「げっ 黒にんにくのショップ!なんでお前がここにいる!」
ショップ「それはこっちのセリフだもんねー 金星はオレがいただくぜ!」
2人は争うように走りました
すると!足が「ズボッ」とプリンに埋まってしましました
ハム 「しまった!つい力が入ってしまった!」
ショップ「くそ! お前たち負けるなよ!」
トマト「僕は転がって行くぞ こうすればプリンは崩れない」
これは上手い作戦だ トマトはどんどん進んで行きます
そこへ納豆兄弟が邪魔をしてきました
納豆 「おいトマト! ネバネバ攻撃をくらえ!」
そう言って納豆兄弟はトマトの行く先にネバネバの糸を飛ばしました
トマト「わーなんだこれ? 体がネバネバして前に進めない!」
納豆 「やった!これでゴールはさせないぞ!」
でも納豆兄弟も自分のネバネバした糸に絡まっているのでした
そしてゼリーはと言うと
プリンと同じくらいの柔らかさをいかして
ビヨーンボヨーンと跳ねながら
どんどん先に進んで行きました
ゼリー「ふふ この競技 私のものね!」
他のみんなを大きく引き離してゼリーがゴールしました
アナウンス:「トランプリン競争はゼリーの圧勝です!」
「次の競技は『いかソーメン綱引き』です」
大会は2日目へとつづく
©️下唇マルオ