4コマ漫画 「金魚すくい/トマトすくい」
今年は夏祭りが軒並み中止で少し寂しいですね
行ったつもりで描きました
#18 梅ばあ
いつものように
ハムとゼリーとトマトは
冷蔵庫の中でヒマをしていると
なす君となすび君があわててやってきました
なす 「助けてくれ! 魚の骨がのどに刺さった!」
なすび「痛いよ! どうやったら取れるんだい?」
ハム 「あら大変! 太い骨じゃないか!」
ゼリー「手で抜けないの?」
なす 「ちょっと奥だから届かないんだ」
トマト「ピンセットでつまんだらどうだい?」
ハムがピンセットでなす君ののどの骨を抜こうとしました
なす 「おえっ! ダメだ! おえってなる!」
ハム 「困ったな どうにもできない」
ゼリー「そうだ! 梅ばあに聞きに行こう!」
トマト「そうだね! 梅ばあならなんでも知っているからね」
梅ばあとは この冷蔵庫に古くから住む梅干しばあさんです
そうして なす君たちと梅ばあのところへ行きました
梅ばあ「どうしたんじゃい?」
ハム 「なす君たちののどに骨が刺さったんだ」
ゼリー「どうしたら取れるの?」
梅ばあ「おやまぁ それはいかんな
ほれ このご飯を飲み込みなさい」
そう言って白いご飯を出しました
梅ばあ「噛まずに 飲み込むんじゃぞ」
なす君となすび君は「ゴクン」とご飯を飲み込みました
するとどうでしょう のどの骨は取れて
ご飯と一緒に流れて行きました
なすび「あ 取れた! 痛くなよ!」
なす 「ボクもだ!」
ハム 「すごい!一発で取れちゃった」
トマト「さすが 梅ばあだね」
梅ばあ「なーに なんでもない なんでもない」
ゼリー「梅ばあはなんで何でも知ってるの?」
梅ばあ「そりゃ 長いこと生きているからね」
トマト「 なんで梅ばあは長生きなの?」
梅ばあ「塩でつけているからだよ」
ゼリー「私も塩づけにしたら長生きできる?」
梅ばあ「あんたは塩づけにせんでも長生きするよ」
ゼリー「えっ そうなの?」
ハム 「あのさぁ 世界で一番長生きな人はだれ?」
梅ばあ「フランスのジャンヌ・カルマンという女性だよ」
トマト「日本人だったら?」
梅ばあ「デビ夫人だよ」
ハム 「黒にんにくのおならはなんで臭いの?」
梅ばあ「みんなを驚かすためだよ」
ハム 「黒にんにくのショップは悪いドロボウなんだ」
ゼリー「このまえヨーグルトを盗みに来たのよ」
梅ばあ「人にはいろいろ理由があるんじゃよ ホッホッホ」
トマト「ふーん」
なす 「梅ばあ ありがとう! 助かったよ」
梅ばあ「骨には気をつけるんじゃぞ」
そう言ってみんな帰って行きました
次の日
黒にんにくのショップが梅ばあを盗みに
やってくるのも知らずに
つづく
©️下唇マルオ
注意
本当に太い骨が刺さったら病院へいきましょう
ご飯の丸呑みは良い子は真似しないでね
小骨が取れたのにご飯のおかわりをしないでね(それはまた違う話)
#17 おかしオリンピック番外編(マカロンカフェ)
おかしオリンピックの合間に3人は
スナック星で最近人気の「マカロンカフェ」で休憩しました
このお店は女の子しか入れないのです
ハムとトマトは入れないので
女の子に変装することにしました
口紅を塗って
肌の色を白くして
付けまつげをして
ブルーのアイシャドウを入れました
ハム 「げ、ドラキュラになっちゃった!」
やり直し
これでどう?
ハムとトマトは女の子に変身しました
ゼリー「いい?自分のことは『わたし』って言うのよ」
ハム 「わかったぜ!」
ゼリー「 『ぜ』もだめだよ」
人気のマカロンパフェを
オープンテラスで食べてました
すると突然 雨が降ってきて
ハムとトマトの化粧が取れてきました
トマト「やば、ばれちゃう!」
ハム 「逃げよう!」
ゼリー「私は食べてるわよっ」
作戦は失敗に終わりました
©️下唇マルオ
#16 おかしオリンピック(最終日)
スナック星で開催中の「おかしオリンピック」も今日が最終日
どのチームも大接戦です
誰が優勝するかはまだ分かりません
優勝チームには「金星」がプレゼントされます!
本日の競技は『ソーダジュースで水泳競争』です
なんだよこのプール?
水じゃなくてジュースは入っているぞ
シュワシュワしている
よーいドン
黒にんにくチーム
火星人チームも必死に泳いでいます
オーっと
スパゲッティコブラが速い!
どんどん泳いで行く
これはスピードが違う!違いすぎるぞ!
あー黒にんにくがスパゲッティに掴まっている
これはズルい
ハム達もしがみついたぞ
ショップ「おい、離せ」
ハム「お前こそ離せ」
ハムが蹴落とされた
しかし ショップはこの先 コブラの前に出られるのか
そのままスパゲッティコブラのゴールか?
あーっと ここでトマトが現れた
何かに乗っているぞ
サーフィンだ!サーフィンボードにトマトが乗っている
なぜプールでサーフィンに乗っているのだ!?
波だ 波に乗っている
スパゲッティコブラが泳ぐとできる波に乗って
前に進んでいる
これは驚きだ!
トマトがくる、トマトがくる
かったのはトマト!
そのままトマトがゴール!
さあ次の競技が最終です
只今の順位は
1位 ハムとゼリーとトマトチーム
2位 黒にんにくチーム
3位 火星人チーム
4位 スパゲッティコブラチーム
です
ただしこの競技は得点が倍になります
みなさん逆転のチャンスはまだあります!
そして最終競技は『クッキーカーレース』です
クッキーのクルマに乗って競争します
コースは「チョコレートサーキット」一周です
4つの仕掛けがあります
それでは位置についてよーいドン!
ハム達は順調に進んでいます
最初の仕掛けは『チョコボール落石』です
あーっと 崖からチョコボールが転がってきたぞ!
ぶつかる!危ない!
当たってクッキーカーが壊れてしまった人
よけたけどスピンしてしまった人
大幅に遅れてしましました
さあ次は『ドロドロチョコ沼』だ!
タイヤがチョコに埋まってなかなか進めないようだ
これは体重が軽い人が早いぞ!トマトチャンスだ!
あーっと なんと火星人チームが速い!
どういうことだ!? 火星人の体重は軽いのか?? 謎だ!
さあ先頭は火星人チームです
3人ともトップ集団にいます
続いては『ブラックサンダーロード』にさしかかったぞ
地面がボコボコしているからクルマが跳ねてしまうよ!
みんなクルマから落ちちゃうよ!
なっなんと 火星人はしっかりクルマにつかまっている!
このまま火星人チームがトップをキープ!
さあ最後の障害物『板チョコブリッジ』だ!
橋が2つある どっちを渡る!?
どういう仕掛けだろう?よく考えてみて!
さあ集団が2つに分かれた
あーこっちは割れてしまった!
そして火星人チームがゴール!
そして優勝は火星人チームだぁ!
アナウンス:「優勝した火星人には金星がプレゼントされます」
ハム「火星人が金星に住むなんて変だな」
トマト「もはや金星人じゃん」
アナウンス:「準優勝はハムチームです!」
「ハムチームには『ハム星』がプレゼントされます」
ゼリー「 ハム星ってなに?まさか『ハムスター』じゃないでしょうね?』
ハム 「僕たちの星がこの宇宙にあるってことか!?」
トマト「よし!行ってみよう!」
100年に一度のおかしオリンピックは終了し
火星人は金星へ帰って行きました
終わり
©️下唇マルオ
#15 おかしオリンピック(2日目)
100年に一度の大会「おかしオリンピック」
2日目は『いかソーメン綱引き』から始まります
1試合目は
黒にんにくチーム vs 火星人チームです
よーいドン!
ショップ「お前たち、おもいっきり引っ張るんだ!」
そして いかソーメンがパチンと音を立てて切れてしまった
後ろに吹っ飛ぶ黒にんにく達と火星人たち
そうか
強く引っ張り合うといかソーメンのロープが切れてしまうのか
じゃあどうすればいいんだ?
このゲーム意外と奥が深いぞ
トマトが閃いた
僕にいい考えがある
第2試合はハムチームとスパゲッティコブラチームです
コブラチームのメンバーは
マカロニとファルファーレです
よーいドン!
その瞬間 ハムチームは手を離しました
スパゲティコブラ達は後ろに吹っ飛びました
今だ!
ハムチームがいっきにいかソーメンを引っ張りました
あー
スパゲッティコブラ達は起きがあるのが精一杯
アナウンス:「只今の競技はハムチームの勝利です」
「続いの競技は『ケーキ畑でイチゴ堀り』です」
なんだそれは?
スポンジケーキに隠されたイチゴを
たくさん掘り当てたチームの勝ちです
よーいドン!
みんないっせいにスポンジケーキを掘っていきます
中には食べている人もいます
トマトが「そうだ!」といって
何やらスポンジケーキの中にもぐって行きました
ハム 「何やってんだトマト?」
黒にんにくのショップがイチゴを探していると
「お、あったぞ」
出てきたのはなんとトマト
「くそー邪魔するな!」
ショップは白にんにく達のために
イチゴをたくさん持って帰ろうと
必死で掘り続けました
アナウンス:「ピッピー!はいここで終了です」
「集計の結果 黒にんにくチームの勝利です」
さあ大接戦のおかしオリンピック
今日はここでおしまい
いよいよ明日は最終日です
つづく
©️下唇マルオ
#14 おかしオリンピック(1日目)
ハムとトマトは冷蔵庫の中で花札をしていました
トマト「ところでゼリーはどこへ行ったんだい?」
ハム 「知らないよぅ」
しばらくするとゼリーが興奮して帰ってきました
ゼリー「 ねえみんな聞いて!スナック星で
『おかしオリンピック』が開催されるってよ!」
トマト「 なにー!『おかしオリンピック』って
あの100年に一度しか開催されない伝説の大会か!
なのに案内がいつも急だから参加者が少ないんだ 」
ハム 「なんだよそれ! そんな大会やめちまえよ!」
ゼリー「ねえ行きましょうよ!優勝したら金星がもらえるわよ!」
ハム 「金だって!? よし行こう!」
そう言って3人はトマトが子供の頃に作った
宇宙船に乗ってスナック星に行きました
さあ会場に着きました
今まさに大会が始まろうとしています
ハム 「よし頑張って金星ゲットしようぜ」
気合たっぷりです
アナウンス:「始めの種目は〜『金平糖玉入れ』で〜す」
トマト「玉入れの玉がコンペイトウなんだな」
ハム 「なんだ 簡単じゃないか!」
ゼリー「ちょっと何あれ! かごの位置が高すぎるんじゃない?」
「よーいドン!」
トマト「わー 痛い」
ゼリー「コンペイトウのトゲトゲが怖いわよ」
ハム 「くそ かごが高すぎる 全然入らないじゃないか」
となりのチームを見ると
火星人チームは長い手足を使って
どんどん金平糖を入れているのでした
ゼリー「ズルい ズルいわ あんなのズルいわ」
トマト「火星人も金星が欲しくて必死だな」
アナウンス:「金平糖玉入れは火星人チームの圧勝です!」
「続いての競技は『トランプリン競争』です」
プリンの上を走ってゴールを目指します
プリンが潰れないように注意して走らなくてはいけません
トマト「あせっちゃダメだぞ
プリンをこわさないように ゆっくり進むんだ」
ゼリー「わかったわ!」
「よーいドン!」
なんと隣りのコースを走っているのは
黒にんにくチームではありませんか!?
ハム 「げっ 黒にんにくのショップ!なんでお前がここにいる!」
ショップ「それはこっちのセリフだもんねー 金星はオレがいただくぜ!」
2人は争うように走りました
すると!足が「ズボッ」とプリンに埋まってしましました
ハム 「しまった!つい力が入ってしまった!」
ショップ「くそ! お前たち負けるなよ!」
トマト「僕は転がって行くぞ こうすればプリンは崩れない」
これは上手い作戦だ トマトはどんどん進んで行きます
そこへ納豆兄弟が邪魔をしてきました
納豆 「おいトマト! ネバネバ攻撃をくらえ!」
そう言って納豆兄弟はトマトの行く先にネバネバの糸を飛ばしました
トマト「わーなんだこれ? 体がネバネバして前に進めない!」
納豆 「やった!これでゴールはさせないぞ!」
でも納豆兄弟も自分のネバネバした糸に絡まっているのでした
そしてゼリーはと言うと
プリンと同じくらいの柔らかさをいかして
ビヨーンボヨーンと跳ねながら
どんどん先に進んで行きました
ゼリー「ふふ この競技 私のものね!」
他のみんなを大きく引き離してゼリーがゴールしました
アナウンス:「トランプリン競争はゼリーの圧勝です!」
「次の競技は『いかソーメン綱引き』です」
大会は2日目へとつづく
©️下唇マルオ
#13 黒にんにく王国
黒にんにくのショップが住んでいる場所は
街の外れの森の中
その奥にある誰も知らない場所
その名も「銀の崖」です
「銀の崖」の中腹に大きな洞窟があって
そこが「黒にんにく王国」なのです
黒にんにくのショップは実は王様なのです
そこには白ニンニクがたくさん住んでいます
白にんにくは黒にんにくになるまで
外に出られないのです
白にんにく:「お腹が空いたよー」「イチゴが食べたいよー」
そうすると黒にんにくショップが
どこからともなくイチゴを取って来てくれるのでした
またある日は、
「プリンが食べたいよー」と言われると
プリンを取って来てくれるのでした
そして、その日は
「ヨーグルトが食べたいよう」と白にんにくが言うので
黒にんにくは出かけて行きました
しかし、しばらくすると黒にんにくは手ぶらで帰ってきました
白にんにくは「エーン、エーン」と泣いています
ショップ:「ごめんごめん、失敗しちゃった
なんか変な3人組の罠に引っかかって、危なく逃げてきたんだ」
白にんにく:「だれ?その3人組って」「誰だ!誰だ!」
ショップ:「なんかハムとトマトと杏仁豆腐みたいだったかな
くそー、あいつらただじゃ置かないぞ!」
白にんにく:「黒マントがあるじゃない!」
ショップ:「あれ?黒マントがない!そうか、あの時落としてしまったんだ!
くそう、これじゃあ次の盗みができないぜ」
白にんにく:「大丈夫です。ショップ王様!
これを使ってください!」
そういって白にんにくは「赤マント」を差し出しました
ショップ:「なんだ?この赤マントは?」
白にんにく:「これは違うものに変身できるマントです」
なんとこの白にんにく達は
不思議な道具を作れる職人なのでした
ショップ:「よし、これでまた食べ物を取って来られるぜ!サンキュー」
白にんにく:「黒マントはまた作っておきます」
ショップ:「よし、これであいつらに仕返しをしよう!」
そういって黒にんにくはまたハム達の冷蔵庫へ行きました。
そして牛乳に変身して ひっそりと身を潜めていました
そのころ冷蔵庫では
「今日も暇だなー」
ハムとゼリーとトマトの3人がダラダラしていました
ショップ 「なんだあいつら?ダラダラしやがって」
そう言いながら仕返しをする隙をねらっていました
すると何やら会話が聞こえてきました
ハム 「おい、今の聞いたか?宝島だって!」
ゼリー「本当なの?嘘っぽいわよ?」
ハム 「確かめに行ってみようぜ」
ショップは聞いていました
「宝島だと!?あいつら行くつもりだな?
よし先に行って罠を仕掛けておこう そこで仕返しだ!」
さて宝島で何が起こるのでしょう?
「はぐれ島へ行く」編につづく
©️下唇マルオ