ハムとゼリーとトマト

子供の寝かしつけ創作ばなし ©下唇マルオ

#11 はぐれ島に行く(はぐれ編)

嵐を抜けた船は

ついに宝島へ到着したのでした

 

ハム 「よし!あそこに船をつけよう」

船を止めるのにちょうど良い洞窟の入江がありました

3人は島に降り立ちました

 

トマト「なんだここは?暗いなぁ」

ゼリー「ライトをつけよう」

ハム 「まずはこの洞窟を抜けよう」

何故か持ってる宝の地図をみると

この島の奥の方にお城があって

そこに宝箱があるようでした

 

先をライトで照らしならが

暗い洞窟の中を進んでいくと

 分かれ道がありました

 

ゼリー「どちらに進すむ?」

ハム 「いっせいので言おう」

 

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トマト「えーじゃあわかった右にしよう」

3人は右の道を進んで行きました。 

 

しばらく進むと向こうに光が見えてきました

ハム 「あれは! きっと出口に違いない!」

嬉しくなって駆け出していきました

 

ようやく洞窟から出ると そこはジャングルでした

ハム 「やった 外に出られたぞ!」

ゼリー「ここはどこ?森の中なの?」

ハム 「ほら 地図にも描いてある

    このジャングルを抜けると古いお城があるんだ!

    そうだろトマト!?」

 

しかし トマトの返事がありません

2人は後ろを振り向きました

あれ?トマトがいません

 

ゼリー「まだ洞窟にいるのかしら?」

ハム 「おーいトマト 早く来いよー」

洞窟に戻りトマトを探しましたがいません

ハム 「トマトったら まったくもう どこへ行ったんだ?」

ゼリー「右に進んでからは一本道だったのに」

ハム 「宝物が欲しくて 先に行ったのかな?」

ゼリー「なんか怖いわ」

 

 

2人は不安になりました

でもトマトのことです きっと何か考えがあるはず

ハム「仕方ない 行き先は同じなんだ 宝物を目指そう」

そういって先を急ぐことにしました

 

ジャングルは草や木がボーボーと茂っていて

剣で切り刻みながら進んで行きました

ハム 「こんなんじゃ はぐれたら見つけられないね」

ゼリー「私をおいて行かないでよハム」 

 

すると突然トラが現われました!

ハム 「ぎゃー! トラだ! 逃げろ!!」 

 

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トラは2人に向かって襲ってきました

いや どうやらハムを狙っているようです

 

ゼリーはハムと違う方向に分かれて逃げました

するとトラはハムを追いかけていったのです 

 

ゼリー「よかった 助かったわ!」

 

でもハムはジャングルの向こうへ行ってしまいました

ひとりになってしまうと それはそれで怖くなってしまいました

 

一方ハムはというと

素早い動きで必死にトラから逃げていました

しかしここは慣れないジャングル

木の根っこに足を取られて転んでしまいました

そしてついにトラに捕まってしまったのです

 

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もうダメだ 食べられる!

そう思って目をつぶっていると

 

トラ 「どうした怖いか? 

    食べられたくなければ このなぞなぞに答えよ!」

なんとトラがなぞなぞを出してきました。

トラ 「トラが震えています 何が起きたのでしょう?」

 

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ハム (・・・なんだこのトラ? 変なトラだな)

そう思いながらハムはなぞなぞの答えを考えました。

 

ハム 「わかった、わかったからちょっと待ってくれ!」

ハムは答えが閃きました!

そして逃げる態勢を整えながら答えました! 

ハム 「答えはトラブルだ!」

そう言ってハムは逃げ出しました。

 

トラは一瞬迷ったようでした

本当は正解ですが どうしてもハムを食べたかったので

こう言いました

トラ 「ブッブー 違いまーす!

    答えは お腹が空き過ぎて震えていたのです!」

 

そう言ってまたハムを追いかけました。

 しかし ハムは一足先に逃げていたので

 トラはハムを見失ってしまいました

 

なんとか逃げ切ったハムでした

ハム 「はぁー助かった 変なトラだったな」 

 そして気づきました ゼリーがいない事に!

ついにハムとゼリーとトマトは3人ともはぐれてしましました

 

しかしこれは仕組まれた罠だったのです

そうここは「はぐれ島」だったのです

 

 つづく

 

©️下唇マルオ